家賃支援給付金研修会を開催

本記事は「彩の国 行政書士埼玉 No.171 2020.10」に掲載したものを転載しております。

1. 研修会開催の経緯

当支部では、5月から富士見市の要請を受けて「持続化給付金の申請相談」を行っているが、7月に入ってから「家賃支援給付金」についての問合せや相談予約が入るようになり、研修の必要性を感じていた。
他方で、当支部は富士見市商工会の要請を受けて、この7月に計8回、商工会会議室を会場に「持続化給付金のオンライン申請入力サポート」の支援を行った。その際、富士見市商工会から「家賃支援給付金」の研修会開催の要望が示された。
そこで、講師は当支部が手配し、会場は商工会会議室をお借りして、支部と商工会の共同で研修会を開催することとなり、8月26日(水)午後2時からの開催となった。

2. 研修会の内容

(1)テーマ : 家賃支援給付金の概要と申請入力作業の留意点
前半で制度概要について、後半は実際の電子申請画面をスクリーンに映しながら申請手順の説明を頂いた。
講師 : 江口公晴本会企業法務部長(越谷支部副支部長)
場所 : 当支部会員10名、商工会職員4名

江口講師

(2)参加者 : 当支部会員10名、商工会職員4名

(3)当日参加できなかった支部会員・商工会職員のフォローについて
講師の了解を得て、研修会内容を録画させて頂き、この動画をYouTubeにUPして、限定公開で、支部会員及び商工会の希望者に見ていただく方法を取る予定。
この方法は支部では初めての試み。若い支部会員に力を発揮してもらうことの重要性を改めて確認した。

3. 研修会に参加して

(1)実際に申請を手掛けた講師の説明は具体的で説得力があり、また実際の入力画面をスクリーンで確認しながらの進行は非常に分かりやすかった。

(2)研修で確認できた一番大きなことは、持続化給付金に比べ書類のチェックと入力作業にかなりの手間が掛かるということである。
持続化給付金と比べると、必要書類が多く書類の内容の要件も厳しいため、書類を自分で整えるのが困難な方が増えるのではとの印象を持った。
また、持続化給付金は早ければ1名あたり30分以内で完了できたが、家賃支援給付金は入力項目が多く、申請入力だけでも2時間ほどかかるとのことであり、入力サポートの支援を行う場合、午前に1名、午後に2名がやっとという可能性が高いことが分かった。

(3)持続化給付金のように申請要領が予告なく改変されると、こまめに改変部分の確認が必要であり、手続きの負担感は更に大きくなると感じた。
この研修全体を通して支部会員・商工会職員ともに、申請入力サポートの大変さをしっかり理解できたことは何より大きな収穫であった。